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吉原のこと

2015.05.21 (Thu)

『吉原手引草』の続き

そっか、、、この本は、1回読んで、あら? ってもう一度読みなおして、いろいろな仕掛けがわかる楽しさ!
さすがに歌舞伎の世界をよ~くご存じで、はい、わたくしもそのように、、、
すべては「手引」された狂言回し、ってことなのね。全員が仇討ちを知っている、というアガサ・クリスティ的な面白さ。
歌舞伎の曽我ものを下敷きにして、「十郎」、っていうのはわたくしの強引な思い込み?

違うかしら?
虚実が5月の風に吹かれて表裏
そもそも、遊女の誠とタマゴの四角、ですものね。

初段 引手茶屋桔梗屋内儀お延の弁は「猪牙舟」「桔梗屋」「八丁堀」そして道中、ということでございまして
あ~、なるほど
ここから順送りで、つまりは、小人目付の引き回し
みなさま、葛城の仇討ちを成就させるために、赤穂浪士の心意気に拍手喝采する江戸っ子らしく粋に一肌脱いだ、ってことかしら?

年明けの初買いで、平サマが葛城サマとお会いになり
葛城サマは、硬い表情。
これは、、、
 葛城サマは、身元をご存じの平十郎に抱かれるのには抵抗があった。
 平十郎は、仇討ちの覚悟を葛城サマに確かめようとした
5日目に葛城サマが「ぬしは意地がわるうおす、今宵は、けっして帰しんせん」とはっきりと答えた
ここからあとは、仇討ちの一本道。

葛城は仇討ちのために鬼となり、地獄の底で河野を待ち受ける。
郭中、葛城の思いを知り、河野を死出の旅路へと連れ出して、奈落の底へ突き落とす

葛城の、日本堤の道行きは、行きも帰りも地獄旅。
  天晴れ!
  日本一!

って、ことなのね。
種明かしを完全にしないところが、クリスティとは違う、日本の歌舞伎の奥深さ。
03:55  |  退屈かしら?  |  Trackback(0)  |  Comment(0)

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