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不足?

2015.05.20 (Wed)

吉原手引草の続き

すばらしいご本!
吉原のことを知るためにも絶好の書ですが、それよりも<?>がいっぱい。
虚実の裏を返したら表にならない、といった感じでございまして

でも、Pieが思いまするに、ストーリーが一部欠けているように思うのでありんす。

どうして、葛城が吉原から引く前に、絶好のタイミングで河野修理が現われたの?
葛城が吉原を去る、というので一度でいいから、ってことでしょうけど、、、

それなら、河野がいれこんでる花魁に
  「今をときめく、葛城だけは堪忍してくりゃんす」
と言わせ
幇間の桜川に、
  「ヘヘ、ダンナ、葛城サマのお名前がうなぎ登りで」
とそそらせ、
船頭の富五郎に、
  「葛城サマほどの花魁は、もう吉原広しといえど、二度とお目にかかれめえ」
と、煽らせ
で、
死出の旅路に連れ出す幇間、
死出の旅路の門扉をあける見世番
死出の旅路に突き落とす遣手婆

さまざまな方々がいらっしゃったはずで、
ねえ、どうして、どんぴしゃりのタイミングで河野が葛城サマのところにひとりで来たのよ?

とまあ、わっちは、仇討ちの物語にいたく感動しながらも、<???>がいっぱいの、やっぱり田之倉屋平十郎がすべての黒幕で、山谷掘から手こぎに乗った葛城は品川には向かわず、下総は船橋あたりでその後平サマとのご縁を繋ぎ幸せに暮らしましたとさ、って、そんな思いを胸に、あ~、面白かったといたく感動的な時間を過ごしたのでありんす。

調書にするなら、河野側の行動確認も必要。

日本堤
いまは、もう風情も何もござんせんが、夜、葛城サマを思いながらのそぞろ歩きもおつなもんで、燗冷ましのお酒で煮こんだおとうふなどを肴に。

19:40  |  どうして?  |  Trackback(0)  |  Comment(0)

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