ふたりのTARO
2023.05.24 (Wed)
TAROちゃん
彼が目指しているのは、人生というステージで「政治家」という役を最高のレヴェルで演じきることなのでは?
政治理念や理想とする社会、弱者の視線など、いろいろそれっぽく取り混ぜて。脚本や演出などはすべてご自身が中心になって作り上げたドラマ。俳優時代、品格に欠け主役をとることができなかったTAROちゃん。自作自演なら、主役に!
国会と言う場で、全国放送!
彼の演説は、まさにスクリーンの中に登場する「政治家」としての誇張やレトリックに満ち、実にうまい!
シチュエーションの設定もお上手。
「敵」を作り糾弾!
その「敵」は強大で兵の数も多くゼニも持っていて絶対的に優勢。それに対して正義を貫くTAROは孤独でゼニも権力も持っていない。しかし、困難に陥りつつも見事に克復し、選挙という戦地で勝利し国会を闊歩する! 正義は勝ったのだ!
というストーリー。
まさに、政治家、という役を全身全霊で演じ、自己陶酔の快感に浸っている名優TAROちゃんの面目躍如!
レンズを向けられたときのアドレナリンの高揚が快感の源泉。
ドラマの幕が下りると、TAROちゃんは次のステージへと向かい、そこであらたに脚本を書き、演出に夢中になる。そのため、前のステージの「政治家」の弁と微妙に齟齬をきたこともあるが、そもそも客に喜ばれる脚本が求められるのであり、いきあたりばったりは始めから承知の上。
「政治家」を演じている自分にレンズを向けられることが目標なのであり、プロの俳優としての矜持もその一点に絞られる。受ける政治演説!
舞台の上で生き抜くためには観客の要望に応じて脚本を書き演じる必要に迫られ、政治理念などは観客の要望に応じて融通無碍に改変。観客に拍手され支持されることこそ俳優としての必要な能力であることをよく知り、日々の努力を。
だから、TAROちゃんの演説は、まことにテンポが良く、観客の不満を代弁し、自尊心をくすぐり、しばしば短絡する論理はわかりやすく、みなさまTAROちゃんのファンになっていく。
政治家としての能力は皆無で、評価はボロクソでも、国会と言うステージに立ち稀代の名優としてここまで生き延びてきたのであるから立派!
TAROちゃんの演説、聞かせます。自分の言いたいことを熱弁してくれるTAROちゃん!
論理の破綻や短絡を、情熱のように感じさせる技量も持ち合わせ、啖呵売の真骨頂。
この稀代の名優に対抗できる「政治家」は?
そりゃー、もうひとりのTAROさま!
あるときは、とぼけ
あるときは、はぐらかし
あるときは、恫喝し
あるときは、無視し
こっちは、モノホンの名優。キングメーカーとして国会に君臨し、次の総理も腹中に。
総理の首をいつ切るか、、、
ふたりのTARO。
神はなんと面白い喜劇を思いつかれたことか?
テロによりABEさまが舞台から消える、なんてシェークスピアの悲喜劇のような展開!
さて、明日もふたりのTAROは大活躍!
TAROちゃんは、Russiaのことなんてさっぱりわかんないし興味もないからテキトーに誤魔化し
そこが、エライ!
よっ、十両役者!
| HOME |