娑婆へと続く道行きは、、、
2015.05.23 (Sat)
鼈甲の大櫛2枚、前ざし6本、後挿し6本の簪で飾り立て、
3枚歯の駒下駄で外八文字の花魁道中。
江戸町から京町へ。
見事仇討ち成就させ、今は葛城、娑婆へと向かう逆道中。
格子の陰から、暖簾の脇から、吉原中の江戸っ子が、「よっ、吉原一の大花魁!」「江戸の華を、たんと咲かせて日本一!」とお声をかけるその道を
今や八寸の駒下駄棄てて藁草履。
大門くぐり衣紋坂。八丁堀の同心も、ここは情けのあっちむいてほい。
日本堤を左に折れれば、浄閑寺。
車善七配下の下人衆、闇に紛れてしっかり塞ぎ、
夜空の風に吹かれ歩みを数えれば、はや さだめの四つ辻へ。
左に折れれば、泪橋。行き着く先は首切り地蔵。
堤にたたずむ馬頭観音に導かれ、葛城、ついに山谷堀へとたどりつき
「みなさま、ほんにありがとうござんした」と頭を垂れての幕引きに
吉原稲荷のご加護かと、伏し拝みては手を合わせ
と、まあこんな感じの道行きかしら?
すごいご本ね。
『吉原手引草』
3枚歯の駒下駄で外八文字の花魁道中。
江戸町から京町へ。
見事仇討ち成就させ、今は葛城、娑婆へと向かう逆道中。
格子の陰から、暖簾の脇から、吉原中の江戸っ子が、「よっ、吉原一の大花魁!」「江戸の華を、たんと咲かせて日本一!」とお声をかけるその道を
今や八寸の駒下駄棄てて藁草履。
大門くぐり衣紋坂。八丁堀の同心も、ここは情けのあっちむいてほい。
日本堤を左に折れれば、浄閑寺。
車善七配下の下人衆、闇に紛れてしっかり塞ぎ、
夜空の風に吹かれ歩みを数えれば、はや さだめの四つ辻へ。
左に折れれば、泪橋。行き着く先は首切り地蔵。
堤にたたずむ馬頭観音に導かれ、葛城、ついに山谷堀へとたどりつき
「みなさま、ほんにありがとうござんした」と頭を垂れての幕引きに
吉原稲荷のご加護かと、伏し拝みては手を合わせ
と、まあこんな感じの道行きかしら?
すごいご本ね。
『吉原手引草』
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