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1956年

2014.04.21 (Mon)

『家畜人ヤプー』
1956年。朝鮮戦争が終わり、アジアにとって厳しい時代。

そのようなときに
そのようなときだからこそ
このような形で?

男と女
社会
風習

奴隷制度
貴族制度
Pax Americana
民族
戦争
勝者と敗者

心の奥底にある征服と被征服の願望

天皇制への批判もあるような、、、少々自虐的な形で?
ジャパン ヤポン
二重橋の上で白馬に跨がる貴公子
アメリカから見れば、どう考えてもカルト。「バンザイ」って?


う~ん、『ヤプー』以前と『ヤプー』以降で、世界観が変わってしまうようで
帰りに、第二巻を探したのですが購入できず、
でも第一巻を読み返すのも面白そう、、、。

この文体をpedanticと言ってはいけないと思う。
微細なことに拘りひけらかす、という意図なんてなく、こう書かないと気持ち悪い、という優れた感性をそのままに書いた、といった感じで。

「沼」氏にとっては、かくあるべし、なのでしょうね。
自然に
自由に



それにしても、わたくしは、土曜日から頭の中がグルグルと回り
このままヤプーの引力圏内にとどまると危険、って、何となくそのような気もいたします。


石ノ森章太郎
三島由紀夫
澁澤龍彦
そのような、歴史の中に煌めくお名前があがるのも頷けます。

すごい、、、

日本の右翼がこの書を攻撃したそうですが、日本の神話批判はともかく、天皇制という共同幻想の根幹を日本人の精神構造から問い直し、従属するカイカンや抑圧のカイカン、などを斜めから下から見ているようで、これはすごい、、、って。

『家畜人ヤプー』がふつ~の本屋さんに置いてないのは、正しい選択ね。





20:57  |  Seabird, see the world!  |  Trackback(0)  |  Comment(0)

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